大宰府の家

竣工年​　2024年3月

所在地　福岡県太宰府市

構造・階数　木造１階

工事種別　改修

改修面積　97.47㎡

平屋建ての木造住宅をリノベーションしました。築50年のお宅で状態は問題ありませんでしたが、耐震診断の結果を踏まえ耐震補強と共に断熱材を入れ替え、性能アップを行いました。元の家の良いところは生かし、必要最低限の変更で、住まい手の生活に合わせた暮らしやすい家を目指しました。

室内の仕上げには古い柱の色味に合わせ、ラワンという種類の木をベースとしました。深みのあるダークブラウン色で、古さと新しさがうまく馴染むようにしました。

また白い壁や天井は施主工事とし、家づくりの楽しさを体感していただきました。大変だったと思いますが、家族の良い思い出としてずっと記憶に残るのではと思います。

今回間取りをつくる上でポイントになったのが、ダイニングに面した１畳の小部屋です。元は廊下でしたが、壁の位置を変えて少し籠った感じの空間に変化させました。施主制作のテーブルとイスがかわいらしく、何とも落ち着く居場所です。障子を開けると隣の部屋とつながり、家族の気配が伝わったり、風が通ったりと、元々の障子を生かしたことも良い結果となりました。