設計事務所で家を建てる メリット・デメリット

一見敷居が高いと思われがちな設計事務所での家づくり。メリットとデメリットを紹介します。

  1. 設計事務所のメリット
    1. 完全オーダーメイド、どんな要望も受け止めます
    2. 設計に特化したプロだからできるベストプラン
    3. 建築士とダイレクトだから要望がしっかりとカタチに
    4. 欠陥住宅を防ぐ、設計監理の強み
    5. 広告宣伝費用か設計料払うならどっち?
  2. 設計事務所のデメリット
    1. 工事金額がすぐに確定しない
    2. 設計から完成まで長い時間がかかる
    3. 展示場のように気軽に行けず見つけるのが大変
    4. 土地探しは自分で
    5. 住宅ローンが土地と建物の2本立て

メリット


①完全オーダーメイド、どんな要望も受け止めます。

CMや広告で自由設計という言葉を目にされたことがありませんか?同じ自由設計でも、ハウスメーカーの設計では間取りや仕様に実は制限があるんです。

理由は規格という制限をつくることで材料を安く仕入れ、設計や工期の短縮を図り、低コストを実現させているからなんです。(まとめてたくさん買ったほうが安くなりますよね。そして工期が短ければ人件費も減らせます。)
それゆえ坪単価がはっきり分かり、工事費用を簡単に把握することが可能となります。

しかし、その規格という決まりから外れる要望をしてしまうと、「それはできない」と言われたり、「オプションで○○万円」と追加費用を要求されたりします。

手書きの図面

その点設計事務所ではそういった制限はありませんので、建物のかたち・間取り・使う素材・設備・メーカーなどすべて自由に選べます。もちろんご希望そのままでは必ずしも良い家とは限りませんので、今までの経験からアドバイスをしながら、一緒につくりあげていきます。「こんな空間にしたい!」とか「このメーカーのこんな商品を使いたい!」という希望があれば、すべて伝えましょう。
中にはご予算や法的に叶えられないご要望はあります。(例えば3階建てが希望だったが、その地域では2階建てまでしか建てられないなど)そこは納得いくまで話し合い、別の方法を模索して、理想に近づけていきましょう。

②設計に特化したプロだからできるベストプラン

設計事務所は工事を行わない設計専門のプロです。暮らしの工夫やアイデアをたくさん持っていて、デザイン力が高いのが特徴です。またお客様はいろいろな家族構成があり、さらに共働きや夜間のお仕事、自宅でされるお仕事などライフスタイルも様々です。お子様がいる家庭では人数や年齢、性別によっても考え方が変わってきます。一人一人の生活や悩みを整理し、考え抜かれた世界で一つのベストプランを提案します。

職人の仕事

設計に時間をかけるからこそ、住む人それぞれの生活に寄り添った暮らしのデザインができます。

そして職人さんが手間をかけてつくることで、結果価値のある質の高い住宅ができます。

③建築士とダイレクトだから要望がしっかりとカタチに

最初の打合せから設計そして工事の監理まで同じ建築士と進めて行きます。営業と打ち合わせを行うスタイルとは異なり、ダイレクトに話ができるためお互いの考えや思いをスムーズに伝えることができます。

打ち合わせの雑談の中での何気ない一言にも相手を知る重要なヒントになることもあります。どんな人がどんな生活を希望し、どんな暮らしをしたいか、住む人の思いをくみ取り、図面を作成します。そして工事が始まれば、住む人の立場となって現場をチェックし職人さんに指示を伝えることができます。

④欠陥住宅を防ぐ、設計監理の強み

建築士の仕事には設計の他に工事の監理という役割があります。工事現場において設計図通りに工事がされているかのチェックをする仕事です。

設計事務所の場合、工事を行う工務店とは別の立場になります。お客様の代わりとなって厳しい目で現場を見ます。

間違った施工をしてしまうと、例えば断熱材の入れ方を間違えると本来の性能を発揮できないばかりか、壁の中に結露が発生するリスクまで生じてしまうことになります。

間違いを発見すれば、時には嫌がられますがやり直しをお願いします。そうするとつくり手もしっかりと図面を見て、確実な工事を心掛けるようになります。

建築士が設計監理をすることで手抜き工事や欠陥住宅になるリスクが低くなり安心できる住まいが手に入ります。

工事現場の様子
鉄筋の間隔を測量

⑤広告宣伝費用か設計料払うならどっち?

設計事務所に頼むと設計料がかかる分高くなるのでは?と思われている方がいます。これは半分正解、半分間違いです。

まず間違いというのはどの会社も利益は必要です。設計事務所の場合は設計料として、その他の場合は経費として見積もりに含んで受け取っているからです。どこに頼んだとしても設計料はかかります。

では正解というのは、
設計事務所の場合、時間をかけて打ち合わせを行い、詳細な図面をたくさん描きます。設計にかける作業時間を比べるとその分割高になってしまいます。

ただし注意してください。
大手メーカーのような大きな会社になると従業員の数が増え、宣伝広告費という経費が発生します。同じ工事金額でも経費にかかる割合が高くなってしまうのです。

つまり純粋に自分の家にかかるものに費用を多くかけたほうが質の高い家になります。経費を抑えるには小規模な設計事務所がねらい目です。

経費の比較

デメリット


①工事金額がすぐに確定しない

仕様や規格が決まっているハウスメーカーとは異なり、毎回内容が異なるため、工事金額が設計段階でははっきりしません。図面を描いてから工務店さんにお見積りをしていただいて初めて金額が分かります。そのため予算オーバーすることが多々あります。

設計事務所では過去の経験から金額を想定して設計をしていますが、特に昨今の職人不足による人件費の高騰や市場の状況による材料費の増減など建設時期によりどうしても誤差が生じます。またお客様のご要望を一つでも多く叶えようとするためコストが上がってしまいます。(何でもかんでもあきらめてたら家づくりが楽しくありません。)

工務店さんから金額が出てきた段階で、どこを残しどこを削るかという変更の打ち合わせを行い(ここが一番大変なんです)、金額を調整してようやく工事金額が決定します。人によっては本当に予算内でできるのだろうかと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが建築士を信頼して待ちましょう。

見積もり書

②設計から完成まで長い時間がかかる

依頼から引き渡しまでの期間

一般的に設計期間2~3か月→見積もり期間1~2か月→工事期間5~6か月。最初の提案から完成までは最短でも8か月は必要です。

ハウスメーカーの家づくりと比べて時間がかかる理由は
・詳細な図面を描くため図面枚数が多い(50~70枚程度)
・詳細図を積算し見積もりする時間がかかる
・既製品が少なく現場での作業量が多い
・指示が細かいため手間がかかる  など

そのため、お子様の入学のタイミングや仕事の関係などでこの日までに引っ越ししたいと期日が決まっている方は、余裕をもって依頼する必要があります。
(小学校は校区が決まっていますが、入居が決まっていれば別校区からの登校も可能です。我が家では2週間ほど送り迎えしました。)

③展示場のように気軽に行けず見つけるのが大変

家づくりは初めてという方が大多数だと思います。何から始めればわからないという方にとって気軽に行ける住宅展示場はとても便利な場所です。(子供を引き付けるイベントなど退屈させずに大人はじっくりと見られますよね。)複数の会社の住宅を一度に見られ、トレンドやその会社の強みを知ることができます。

ただし、ここでも注意が必要です。展示場に並ぶかっこいい家はかなりお金をかけてつくっており、そもそも設計事務所が設計しているところもあります。低価格で同じものが手に入ると思ってはいけません。

気軽な展示場に比べ設計事務所の場合はまずインターネットで探し、膨大な数の中から良さそうなところを見つけて、絞り込み、1人に決めていざ連絡。と子育てや家事の合間、昼休みや就寝前などこつこつ調べる時間と労力がかかります。

ですが本当に信頼できる気の合う人がみつかれば、きっと自分たちの理想を叶えてくれる強い味方になってくれます。大きな会社ほど担当者の入れ替わりがあり、数年後に電話すると辞められたということがよくあります。その点小規模な設計事務所では建築士個人との付き合いとなるため、住宅のかかりつけ医のような感覚で困ったときはいつでも連絡できる頼もしい存在となります。

④土地探しは自分で

ハウスメーカーの場合は分譲地といって自社で確保している土地があり条件があえばすぐに購入できます。

しかし設計事務所にお願いする場合はまず土地を用意しなければ設計を依頼できません。気に入った土地を見つけられるかがポイントです。

方法としては
・近所の不動産屋さんを訪ねる
・インターネットで土地情報を探す
・住みたいエリアを歩き回り、空き地や空き家を探して問い合わせ

草の生えた土地

といった3つが考えられます。人によっては1年近く探されるケースもあり、こちらも時間的な余裕が必要です。我が家の場合は探し始めて決まるまで半年近くかかりました。方法は主にインターネットで宅建フレンズを見て調べました。良さそうな土地があればすぐに見に行っては、ここが残念→じゃあ次の土地と繰り返し、最後は見晴らしという条件を妥協し、今の土地に決めました。コツコツ情報をチェックし、出てきたらすぐ行動!を繰り返すことが大切です。

ただし、インターネットに出てくる情報はほんの一部です。実際はその前に売れてしまいます。ですので、お時間が必要ですが、本当に良い土地を手に入れるには自分の足で探して不動産屋に聞くのが一番です。
設計事務所によっては不動産屋と付き合いのあるところもあります。一度尋ねてみましょう。

土地探しのポイントとして、長方形の四角い土地の方が建物の計画がしやすいため人気の土地となり、比較的金額が高くなります。
その点設計事務所では変形地やがけ地、旗竿地などどんな土地でも設計が可能です。むしろそのような土地の方が魅力的な建物になったりします。気になる土地を見つけたら建築士に相談されると良いでしょう。建築可能かどうかや建てられる広さの検討をしてもらって、土地購入の判断材料すると良いと思います。探されるときにはぜひ覚えておいてください。

⑤住宅ローンが土地と建物の2本立て

多くの人が住宅の資金を住宅ローンで借りられると思いますが、建売住宅やハウスメーカーの注文住宅では土地と建物の総額でローンを組みます。しかし設計事務所の場合、ほとんどが土地と建物で分割してローンを2回組むことになります。その理由は2つ。土地の確保と設計・見積もりにかかる時間です。

土地の確保とは、土地の売買契約をしておかないと別の人にとられてしまう可能性があること。売主は早く売りたいと思っています。そしてその土地を狙っている人が他にいるかもしれません。たまに支払いを待ってくれるケースがあるようですが、多くの場合は手付金を支払い土地を確保し、1~2か月の内に支払いの手続きを進めることになります。

設計・見積もりにかかる時間について
設計をし、金額が確定するまで3~5ヶ月は優にかかります。工務店と工事契約を結ばないとローンは組めませんから、土地の決定から工事契約までに時間が空いてしまうことがもう一つの理由です。

1回でローンを組める場合に比べるとその分手数料が余分に発生してしまいます。我が家の場合は事務手数料5万円、印紙代2万円、それに手続きに必要な資料(住民票や印鑑証明・収入証明書など)が2回分必要になりました。登記費用も一緒だとお得になるのかもしれません。
また住宅ローンは引っ越ししてから返済が始まりますが、分割した場合は土地のローンの返済がすぐに始まりますので、土地契約から引っ越しまでの間は賃貸にお住いの方は家賃に加えて月々の土地代のローンの支払いが加わるため注意が必要です。


まとめ

設計の自由度やデザイン力そして設計監理の強みというメリットと金額がすぐにわからないことや比較的時間がかかることそして土地と建物の2重ローンのデメリット。

設計事務所での家づくりにはデメリットもありますが、それを上回るメリットを感じていただける方はぜひ一度、訪ねてみてはどうでしょうか?
これからの人生のための大事な買い物ですのでしっかりと見極め、検討されることをおすすめします。

設計事務所に敷居はありません。まずは気軽な気持ちで無料相談してみては!

福田建築設計室 
代表 福田 征央(ふくだ ゆきひろ)

どうぞお気軽にお問い合わせください。

>福田建築設計室 一級建築士事務所

福田建築設計室 一級建築士事務所

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