
戸建てリノベーションの現場です。内部の解体工事がほぼ終わり、すっからかんになりました。家の中を見通せるとかなり広く感じます。
壁に隠れていた筋交い(斜めの材)をチェック。すべて図面通り入ってました。そして梁の位置と大きさを確認。何本かサイズや位置が違っていたので、しっかり測量。構造体は特に問題ありませんでした。(一安心。)
家の中が寒い訳-見落としがちな断熱のポイント
今や断熱は当たり前、新築でもリノベーションでも断熱に対する意識が高くなっています。ですが、完成してしまうと隠れてしまうため、確認することができません。特にリノベーションにおいて、断熱がきちんと入っているか確認してもらいたいポイントを2つ紹介します。
浴室の床・壁
昔の家の浴室はほとんどが床と壁がタイル貼りのいわゆる在来浴室です。そして引違いの大きな窓も良く見られます。


窓からの冷気も寒さの原因の一つではありますが、注目は壁の低い部分です。解体時を見ると分かるように外部に面する部分は一部がコンクリートになっています。これは水が漏れた場合に木だと腐ってしまうため、浴槽まわりを水に強いコンクリートで囲んでいるのです。
このコンクリートが寒さの原因なのです。木に比べてコンクリートは非常に熱を伝えやすい材料です。熱伝導率を見ると
普通コンクリート 1.6W/(㎡・K)
木材 0.12W/(㎡・K)
と同じ厚さだと約13倍の差があります。
お風呂場をリフォームする場合は、断熱で覆われた浴槽やユニットバスを採用するか、このコンクリート壁と床を断熱すると、寒さがかなり解消されます。もちろん窓の断熱も忘れずに。
階段下
玄関のあるホールに階段がある間取りを良く見かけます。リビングから出るとヒヤッと寒い。玄関ドアや土間の影響もありますが、見落としがちなのが階段下の断熱です。


廊下やホールの床には断熱が入っているのに階段下だけ、開いている。この状況が家の中の熱を奪ってしまうのです。床下は家の周りに通気口とよばれる幅30センチくらいの穴が開いていて、常に換気されている状態です。つまり外と同じ温度です。
断熱が入ってない階段下は薄いボードや階段板を隔てて、外とつながっているようなもの。これではせっかくの熱がどんどん逃げてしまいます。床をしっかりと合板でふさぎ、断熱を入れることをおすすめします。床下を潜れば解体せずとも確認できますので、気になる方はご自身で潜られるか、プロにおまかせを。
施工者とは別の人によるチェックがおすすめ
工事業者の中には断熱の知識が不十分の方もいらっしゃいます。完成してからでは確認しずらい箇所は工事中にしっかりチェックしなければなりません。そのためには依頼者が小まめに足を運ぶか、建築士に設計を頼み、現場監理をしてもらうなど、業者にまかせっきりにしないよう注意が必要です。
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