二世帯住宅の間取りは4種類!特徴を知る

子供が小さい共働き夫婦にとって両親が近くにいると、いざという時に本当に助かりますよね。家を考え始めると二世帯住宅という選択肢もあり得ます。一言で二世帯住宅と言っても、実はいろんなパターンがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

二世帯住宅のパターンと特徴

①完全分離

 親世帯と子世帯が離れているタイプ。生活のリズムが違っていても、お互い気を遣わず暮らせ、それぞれの要望が叶えやすいかたちです。別棟になっているため、将来どちらかを貸家として活用することや、子供が結婚して戻ってくるということも考えられます。デメリットとしては広めの敷地が必要なことと、コストが最もかかるタイプとなります。

メリット

お互い気兼ねなく暮らせる

それぞれの趣味・嗜好に合わせた家づくりができる

将来の変化にも対応しやすい

デメリット

建築費用が高くなる

広い土地が必要

②左右で分離

 家としては一つですが、生活空間は別々になった長屋のようなタイプ。①のタイプよりもコストが少し抑えられ、プライバシーが確保しやすいのが特徴。くっついている分、窓の取り方や風通し、日当たりで不利な部屋がでてきてしまいます。

メリット

お互いのプライバシーが確保しやすい

生活音の問題を解決しやすい

水廻りをそれぞれ1階に集約できる

デメリット

建築費用がやや高くなる

日当たりや風通しに注意が必要

③上下で分離

 1階に親世帯、2階に子世帯が住む集合住宅のようなパターン。玄関を別々に設ける場合や玄関だけ共用ということも可能です。ただ、2階の足音が1階に伝わりやすいため、対策が必要です。

メリット

建築費用がやや抑えられる

①②に比べ土地の面積を小さくできる

デメリット

2階の音が1階に伝わりやすい

2階の方が必要な面積が大きくなるため、工夫が必要

将来1世帯になった場合、無駄になってしまう

④同居

 一緒に暮らすタイプ。玄関・キッチン・お風呂が1つなので最もコストが抑えられます。希望によりキッチンや洗面所を別々に設けることも可能です。

メリット

お互いが近いため何かあっても安心

建築費用が最も抑えられる

将来1世帯になっても有効活用しやすい

デメリット

お互いの好みや希望が異なる場合、難しい

プライバシーの確保に工夫が必要

大きく4つに分類しましたが、どれかに当てはめて考えるというよりは、どこまで共用することができるかがポイントになってきます。共用できることが多ければコストが下がり、逆に少なければお金がかかってしまいます。お互いがずっと我慢しながら暮らすということがないよう事前に把握しておくことや将来の変化に対応できるよう十分に考えておく必要があります。

二世帯住宅で後悔しないためには

後悔しない二世帯住宅にするためには、第三者が間に入ることをおすすめします。

家族みんなで話し合いをしても、気を遣って本音はなかなか言いにくいですよね。遠慮したままでは本当に住みたい家にはなりません。お互いが一緒に暮らす意思があれば、そのあとはわれわれ建築士におまかせください。親世帯と子世帯それぞれから要望をお聞きし、整理してベストなかたちを提案します。

福田建築設計室では特別な手法によるヒアリングで潜在的な要望や本当に求めているものを聞き出すお手伝いをしています。希望されるご家族一人一人と個別にお話をさせてもらい、プランに生かすことでより後悔の少ない家づくりができます。

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二世帯住宅の事例

事例A~ 完全分離を共用の和室でつなげたケース

平屋の親世帯と2階建ての子世帯が中庭で区切られ、共用の和室でお互い行き来できます。玄関・キッチン・お風呂は別々となっています。

事例B~左右分離で玄関のみ共有のケース

平屋の親世帯と共用玄関のある2階建ての子世帯がL型に並んでいます。中庭を介してお互いの様子がうかがえます。キッチンとお風呂が別々となっています。

事例C~上下で完全分離のケース

1階を親世帯、2・3階を子世帯とした都市型の家です。玄関・キッチン・お風呂が別々の完全分離ですが、室内にはお互いをつなぐ階段があり、外を通らずに行き来することができます。

完全分離で2棟になる場合は注意!

最初に紹介した4つのパターンの①完全分離には注意点があります。これには親の家がある広めの敷地に子世帯が家を建てることも含まれます。実は建築基準法においてひとつの敷地には一つの家しか建てられません。納屋やガレージは家に付随する建物なので別棟でも構いません。またどこかがつながっていれば、アパートのように何世帯でもひとつの建物となります。

では2棟建てることは無理かと言えば、そうではありません。ただし条件があります。
・容積率や建ぺい率などそれぞれが法制限をクリアすること。
・玄関から道路まで2m幅の通路がそれぞれ確保できること。


1つめは専門家でないと難しいことですが、敷地にはそれぞれ建てられる限度があるということです。2つめに関しては家を建てようとする場所から道路まで4m未満に幅が狭くなっている場所がないかを確認するだけなので、分かりやすいのではないでしょうか。

この条件をクリアできれば敷地を2つに分けて計画し、建築確認申請や登記をすることができます。親の土地などで将来的に問題なければ必ずしも敷地を分筆する必要はありません。

まとめ

二世帯住宅のカタチにはそれぞれメリット・デメリットやコストの差があります。また家族とはいえプライバシーの確保は大事なことです。お互いが気持ちよく暮らすためにも、まずはわれわれに相談してみてください。お客様の疑問を解決し、いろんな経験やアイデアをお話することで様々な可能性が生まれてくると思います。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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