材料不足や経済状況により、建築資材や設備など値上がりが続いています。そんな中、こどもみらい住宅支援事業による補助金の申請期限が来年の3月まで延長されました。(※現在申請の受付は締め切られています。)いつかはリフォームしたいと思われている方はチャンスです。今回延長されたのは新築では長期優良住宅など認定が必要なものに限られています。リフォームの場合は対象となる工事をすればもらえるので、今回はリフォームの場合について、簡単に説明していきます。
支援事業の目的
子育て支援や若者夫婦世帯が住宅を手に入れるための支援、そして省エネ性能の高い住宅を広めることが事業の目的です。
どんな人がもらえるの?
省エネ性能を高めるためにご自宅(中古住宅の購入もOK)をリフォームする方は対象となります。窓を断熱性の高いものに変えたり、トイレを節水タイプに交換したりなどが該当します。
また子育て世帯・若者夫婦世帯の場合は補助金の上限が増額されます。上記の内容に加え、家事の負担を軽減させる設備なども対象になります。
・子育て世帯とは
2003年4月2日以降に生まれた子供がいる世帯(19才以下のお子さんがいる家庭)
・若者夫婦世帯とは
どちらかが1981年4月2日以降に生まれた夫婦の世帯(どちらかが41才以下のご夫婦)
いくらもらえるの?
補助金の上限は
すべてに該当すれば最大60万円となります。
ただし、リフォームの工事内容それぞれに1か所や1戸あたりいくらと金額が決められています。リフォームの工事金額に対する割合とかではないので、工事内容によっては上限に達しないことがあります。ご注意ください。
例えば外へ出入りできるような大きな窓は1か所32,000円、トイレの交換は1か所19,000円となっています。
詳しくは専用サイトをご覧いただくか、設計者や工事業者にご確認ください。
どんな工事が対象なの?
ではどんなリフォームをすれば補助金がもらえるのでしょうか?代表的なものをいくつか紹介します。
窓やドアのリフォーム
断熱性能の高い窓に交換したり、ガラスだけをペアガラスに入れ替える工事、窓はそのままで内窓をいれる二重窓も対象です。また窓だけではなく、勝手口や玄関ドアなどの交換も含まれます。
お風呂場のリフォーム
浴槽(バスタブ)を高断熱なものに交換する工事です。在来のお風呂(床や壁がタイルの浴室)をユニットバスへリフォームすることも対象となります。
トイレのリフォーム
節水タイプのトイレへ交換する工事です。タンクレスだけではなく、タンクありのトイレでも節水タイプのものは対象です。
断熱リフォーム
床・壁・天井に断熱材をいれる工事です。やや大掛かりな工事ですが、リノベーションを考えられている方におすすめです。一定以上の使用量が決まっていて、目安としてリフォームする面積が12畳以上の広さであれば対象になります。ただし断熱材の種類や厚さによって異なります。
給湯機のリフォーム
電気ならエコキュート、ガスならエコジョーズなど省エネ性能の高い給湯器へ交換する工事が対象となります。
その他
耐震改修やバリアフリー改修などいくつかあります。詳しくは専用サイトをご確認ください。
子育て世帯にはさらに負担を減らすためのリフォームも対象に
家事の負担を減らすための設備も対象となります。
例えば掃除しやすいレンジフードや自動調理対応のコンロ、そして食器洗い機などがあります。
他にも浴室乾燥機や宅配ボックスが対象となります。
壁に向かっているキッチンを対面キッチンにリフォームすることも対象となります。
いつまで?
補助金の申請期間は「2022年3月28日 ~ 遅くとも2023年3月31日」と記載があります。遅くともという言葉が気になりますが、予算がなくなれば途中で締め切りになる可能性はあります。
ではどの段階で申請ができるかというと、工事の金額が決まり、工事業者と工事請負契約を交わした後になります。
設計と見積もりには時間が必要です。トイレや窓といった単体の交換なら、時間はそんなにかかりませんが、断熱改修や耐震補強などを含む、大掛かりなリノベーションをお考えの場合は数か月時間が必要になることがあります。
まとめ
電気の使用量を抑えられたり、家の中が快適になったりと、省エネ性能を高めるリフォームが補助金で少しお得になるチャンスです。今まで、我慢していたり、不便なところがあれば、ぜひこの機会に暮らしを新しく快適にしてみてはいかがでしょうか?
今回の記事は「こどもみらい住宅支援事業」のHPから内容を抜粋して、わかりやすくまとめています。各項目にはそれぞれ細かい条件がありますので、場合によっては対象にならない方や対象にならない工事もあります。ご自身が当てはまるかどうかは、ぜひ一度「こどもみらい住宅支援事業」のHPをご覧ください。