窓の結露を防ぐ断熱リフォームの種類と特徴

暖房が必要な季節になってきました。部屋を暖めて、外との気温差が大きくなるほど、窓には結露が・・・。窓は熱が逃げやすいため、対策が必要です。

窓の断熱性能を高めるためには室内と外との間に空気の層をつくることが肝心です。昔の家は縁側と呼ばれる廊下がありました。縁側が空気層としての役割を果たし、部屋の熱が逃げるのを和らげていたのです。しかし、部屋が狭くなったり、暗くなることがデメリットでした。そして窓の性能が格段に進化したため、今では新築で縁側がある家はほとんどなくなりました。

今回は空気層をどうやって確保するのか、窓の断熱性能を高めるリフォームの種類と特徴を紹介します。

  1. アルミサッシを交換
  2. インプラス(内窓)を入れる
  3. 障子を入れる
  4. ガラスを交換する

1.アルミサッシを交換する

断熱性の高いアルミサッシに交換する工事です。ペアガラスによる空気層と窓全体の性能が高くなるため、すきま風が減り、断熱効果が上がります。樹脂と金属の複合サッシや樹脂サッシ、ガラスもペアガラスやLowEガラス・トリプルガラスなど高性能な製品がどんどん開発されています。

デメリットとしては窓まわりの外壁の補修が必要なため、工事が大変で時間もかかります。

2.インプラス(内窓)を入れる

窓はそのままで内側にもう一枚窓を追加する工事です。二重窓で空気層をつくるため、密閉される空気に厚みがあり、最も断熱効果が高くなる方法です。工事についても枠の中にはめ込むだけなので、短時間でできます。

デメリットとしては窓の開け閉めが少し面倒に感じるかもしれません。開ける閉めるの動作が毎回増えることや外側の窓の鍵の開け閉めが、内側の窓を開けないとできないこと。など慣れるまでは大変かもしれません。

3.障子を入れる

障子により窓との間に空気層をつくる方法です。カーテンやロールスクリーンに比べ隙間がかなり少なくなるため、断熱効果が期待できます。引違いの2枚の障子の場合は半分しか開かないため、景色が半分になってしまいます。写真のように余裕があれば片引きがおすすめです。鴨居や敷居の工事が必要なため、状況により難易度に差があります。障子紙を両面に貼るとさらに断熱効果が上がります。

4.ガラスを交換する

サッシはそのままで1枚ガラスからペアガラスに交換する工事です。ガラス部分に空気層をつくることで断熱効果を高めます。今ある窓のガラスを外し、アルミフレームを入れてペアガラスを取り付けます。ガラス面から逃げる熱を減らす効果があります。工事金額が最も安く済む方法ですが、ガラス面の結露は減っても金属部分は結露する可能性があります。

まとめ

窓の断熱効果を高める方法を4つ紹介しましたが、窓の状況やリフォームの規模・予算により、どれを選択するのが最適か変わります。大きな窓ほど効果が大きく、普段過ごす部屋や脱衣所など、優先順位を考え設計者としっかり話して決めましょう。

福田建築設計室 一級建築士事務所

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