福岡市内の中心地から少し離れた、自然豊かな場所に暮らし始めて4年が経ちました。
普段お客様の家を設計しているのですが、自宅を設計し住んでみるといろんなことに気付かされます。
男の子3人兄弟と夫婦2人の5人家族の暮らしぶりを紹介します。
ベンチのあるダイニングと対面キッチン
ダイニングは窓際にベンチをつくりました。
奥にキッチンがあり、ベンチから子供たちが料理の様子を眺めます。
ベンチがあると下に物を収納したり、
テーブルが寄せられるので、
ダイニングのスペースをコンパクトにできるメリットがあります。
デメリットはベンチに座ると移動がしずらいことと子供が座ると足が付かないので、
足置きや子供用のイスをきちんと用意するなど工夫が必要です。
緑を見ながら食事ができるところが気に入っています。窓を開けると鳥の声が聞こえてきます。
シンプルな造作キッチン
右側はI型の造作キッチンで左側はもともと持っていた食器棚と冷蔵庫、その奥にオープンな可動棚が並んでいます。
造作キッチンを選んだ理由は、部屋にピッタリのサイズでつくれることと、木の素材感。
そして、扉っていらないのでは?という思いから下をほとんどオープンにしました。
収納や扉をつくらなければ、システムキッチンと同じくらいの金額でつくることができ、
自分たちが使いやすいように自由にいろいろ決められます。
食洗器は採用してとても良かったと感じています。ミーレのフルオープンタイプなので、食器や鍋など一度に洗えます。食後の後片付けが短縮できてとても楽です。
リビング兼客間の畳スペース
リビングは畳になっています。
子供が小さかったこともあり、遊んだり昼寝をするのに畳はちょうどいいです。
ダイニングとは引き戸で仕切れるようになっているので、たまに来る両親が泊まる場合の客間としても活躍します。
大きな木製窓
リビングとダイニングの南側は大きな窓があります。木製窓の良いところは幅や高さなどサイズを自由につくれることと、フルオープンできることです。
また窓のフレームを見せないことで、内と外の境界を意識させず、より外と一体になったように感じさせ、広がりが生まれます。
さらに外にはウッドデッキがあります。軒が深いので、弱い雨なら窓を開けられるし、雨の日でもウッドデッキで過ごすことができます。この外と内の中間のような場所があると、より自然とのつながりが生まれます。家の中だけで生活するのではなく、どれだけ外に広げられるかで、暮らしの豊かさが変わると思います。
子供部屋と家族の収納
2階は6畳と10畳の2部屋となっています。今は10畳の方を子供部屋、6畳の方を寝室にしています。
10畳の方は入口を2ヵ所つくっているので仕切ることもできます。子供の成長に合わせ、部屋の使い方は考えていこうと思っています。
子供部屋には収納はなく、ファミリークロ-ゼットとして家族全員の服をまとめています。
一か所にまとめるメリットは、クローゼットの扉の前は物が置けません。収納を部屋の外につくると家具をおけるスペースが増えます。また扉を減らせるのでその分コストダウンにもなります。
部屋と部屋の間にスタディコーナーがあります。日当たりの良い気持ちの良い場所です。
室内干しのスペースも兼用しており、クローゼットが隣なので、干す・取り込む・畳む・仕舞うがここで完結します。
自然とコミュニケーションが生まれる風通しの良い間取り
家の中に仕切りが多いと、部屋が狭くなるし、風通しも悪く、暗くなる場所もできやすくなります。
限られた面積で、より明るく開放的に暮らすにはなるべく仕切りをなくすことが大切です。
またドアよりも引き戸にすることもポイントです。ドアは閉まった状態が通常ですが、引き戸だと開いていても気になりません。また開き方の調整ができるので、ちょっと開けるということもできます。
家は家族にとって大切な場所です。その場所をいかに心地良く快適にするかが一番重要だと思います。
わたしたちの暮らしのカタチが全員にあてはまる訳ではありませんが、心地良い家に住みたいというのは共通していると思います。これから家づくりをお考えの方の少しでもヒントになればと思います。
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